竹中工務店、61億円追徴課税

 日経でもでていましたが、大阪国税局の税務調査を受け、約61億円の追徴課税(更正処分)を受けたと報道がありました。見なし配当での追徴は過去最大級のようですね。

 従業員持株会で退職する従業員の保有する株式を買い取るようで、その買取資金が「新入社員<退職者」となったことで不足に陥り、会社から借り入れていたそうで。借入額は累計321億円。貸付を解消するために保有する約790万株の自社株を引き取る「代物弁済」を実施。簿価@500円との差額は「みなし配当」と認定したことによるそうです。

  ここで「みなし配当」となれば源泉所得税20%を徴収(源泉徴収)の対象になり、納税する必要が出てくるわけで・・・。

約790万株*(4000-500)*20%=約56億円

 この約56億円が納税額。追徴税額は不納付加算税を含め約61億円となってしまったわけです。竹中工務店側は、見解が相違するため異議を申し立てる方針としています。

  国税も良いところに目を付けたもので・・・。