[記事]【不思議の国アメリカ】何でもありの返品制度が築くゴミの山
国が変われば文化が変わるのは当然ですが、アメリカ文化を理解できることは無いと思っていましたが、やはりだめ狼には理解できなさそうです。
良いか悪いかは別として「「いつでも(店によっては購買後90日などの期間設定はあるが)」、「どんな理由でも」、「どの商品でも」、返品できる」そうだ。
電動歯ブラシを購入、1年ほど使用したら故障したので、新しい電動歯ブラシを買い込む。真新しい商品の箱に、古い壊れた歯ブラシを入れ、それを新品を購入した店へ持っていき、返金してもらう。こうすれば、消費者は新しい商品をタダで手に入れられる。一見、詐欺ではないかと思われる行為が合法として行われるのだ。
(by 【不思議の国アメリカ】何でもありの返品制度が築くゴミの山:ITpro)
( ゚Д゚)ハァ?・・・である。そう、ここまで読むと大体疑問が出てくる。返品したモノの行き先や、コストはどうなるのか?
返品商品を製造業者や卸業者へ送り返し、新しい商品をまた小売店舗へ送るとなると、送料だけで、商品の代金を上回ってしまうこともある。返品を受け入れている小売業がこの膨大な費用を負担する訳がない。返品を受け取るが代替品は補充せず、単純に売り上げと相殺してしまう。新しい商品を発送する場合は、その送料をサプライチェーンの上流、すなわち商品を納める製造業者または輸入・卸業者に負担させる。どちらの場合も、小売業の負う傷はごくわずかだ。
(by 【不思議の国アメリカ】何でもありの返品制度が築くゴミの山:ITpro)
だそうだ。日本の返品率は3%程度に対し米国は20%(ジュピターリサーチ、2006年の平均返品率)に上ることを考えると、なんとも不思議な世界である。日本も米国に見習うのなら、この点も見習ってみてはどうか? ちなみに、シュリンケージのレートも米国は高い(笑)。
そんなジョークはさておき、日本はカードの利用率を米国レベルまで上げられるという。なら、返品率も(ry。
実際にこれらが経済に及ぼす影響も少なくないだろう。大量購入、大量消費の国と、「もったいない」という精神があった国とではさすがに違うだろう。今の日本がいかに浪費といわれても、この比ではない。が、現実問題、浪費を続けることが企業経営に良いとは思えない。日本では昨今環境会計を取り入れる企業が増えてきたし、環境に配慮した製品作りが要求されてきた(政府調達要件)。
特に、資源を輸入に頼る本邦では、浪費はエネルギー問題を巻き込んで大事になる可能性もある。
世界の自己中心国家である米国は、自分に都合の悪い京都議定書なんて無視したり惨憺たるモノだが、背景を考えるとお国柄の問題もあるようだ。
で、もしこの返品率が日本並みになり、その分浪費が減ったと考えるとどうだろう。米国指標は一気に横ばいまたは悪化になってしまう。