「欲しい」と「買う」は違う。
当たり前の話ですが、「欲しい」と「買う」ということは違います。
製品やサービスのアンケートなどで「使ってみたい」という項目とそれと対をなす「使っている」というデータに乖離があるのを見かけたことは無いでしょうか?
当然、実際使って使いづらいということもありますが、「まぁ、あればべんりかもね」くらいで「欲しい」と回答するような項目の設定にも問題がないわけではありません。
このあたりの差で出てくるのが「おサイフケータイ」と「ワンセグ」と「2in1」といったサービスでしょうか。他にもケータイの「音楽再生機能」と「FMトランスミッタ」というものもあります。使っている人には便利でしかたありませんが、使わない人にとっては無用の長物以外の何者でもありません。
さて、本当のニーズから製品を作り出すマーケットインを実現するためには、自己のマーケットリサーチ能力の向上もですが、調査会社のレベルを測る能力や調査票と調査結果から真意を読み解く能力が必要とされるでしょう。
調査依頼者の意図が組み入れられ、恣意的に操作されていない調査結果がどれほどあるものかは不明ですが、調査会社等が独自に調査し発表(販売)しているものは比較的少ないのかも知れません(が、詳細はよくわかりません)。
マーケットが「欲しい」といっていた製品を出してみたけど「売れない」というケースが出てきた場合、その要因として考えられるのは次のような事でしょう。
・欲しいけど、それほど欲しくない場合
・機能は欲しいが製品が気に入らない
・製品としても欲しいが、値段が気に入らない
・メーカが気に入らない
・はやりものだが、もう廃れた
・流行ものだけど、俺は要らない
などなど。
かなり投げやりですが、これを見極めて対処するのが営利企業であり、新規市場やニーズを開拓するのも営利企業だったわけです。
しかしながら、インターネットサービスに関しては企業が一方的に提供する時代はおわり、利用者やサイトを作っている方が、いろいろな組み合わせを行い、新しいサービスや必要なものを生み出す時代に変貌しました。
それが、Web2とも言われるこのご時世です。WebAPIを各社が公開し、それらを組み合わせて利用した新しいサービスを作ることを「マッシュアップ」といいますが、これが新しい潮流となっています。
だめ狼がRSSなんて技術に取り組んでいたのは2002年のコロです。情報の取得と公開を自分で作っていましたから(・∀・)イイ!!時代になりました、ほんと。そして、単なる情報の配信者取得だけでなく、「サービス」の提供と利用というステージに変貌しています。
これが意味する未来は何か? 楽しみです。