政治と経済。(第10翼)

 今年は国民生活に対して大きな影響を及ぼす年となるのは皆さんご存じのことと思います。
 それは、物価の上昇によるところです。

 今回の物価上昇は経済の発展によるものではなく、多くは外界からの要因により発生するものです。
 まずは、エネルギー価格の上昇。穀物類の価格上昇。可処分所得の不変動。一部の増税(減税もあるが)。このあたりでほとんどの要因を占めています。別の要因として円高もあります。
 まず、円高については一部アナリストやファンド筋では年内1ドル95円が想定レートとなっています。だめ狼としても事態を受け止めいろいろと対処をしていました。
 それよりも、エネルギー価格からみていきましょう。ガソリンだけ見と、この3年程度で1.5倍の価格上昇となっています。原油価格が多少上がっても、物価が上がらなかったのは各社の企業努力による点が多かったでしょう(元売りは増益なんですけどね・・・、消費が減っても)。
 次に、穀物の価格上昇です。小麦。政府売り渡し価格が30%増となりますから、パンや麺類が素直に30%あがると思うと想像しやすいでしょう。昨今バイオエタノールの話題によりトウモロコシの価格が異様に上がっています。食べ物も手に入らない人々がいるのに「なんてことを!」と思えますが、人間様が食べるトウモロコシとえさ用のトウモロコシは違います。が、いずれにしろ別のものでバイオエタノールを作る研究をしてほしい・・・。それは置いておいて、いずれのトウモロコシの値段が上がっても問題になります。コーンスナック等の食品の値段が上がるだけでなく、牛肉や豚肉、鶏肉といった、穀類をえさとしているものの値段も上がります。
 そして、可処分所得の不変動。物価はどんどん上がっていくのに、お給料は上がっていないというこの状況です。企業利益は増益のところはでていますが、お給料は上がっていますか?
 昨今の税制改革による税源移譲や増税・減税等により、家計に与える心理的影響も実質的影響も無視できません。特に去年は所得税に驚かれた方も多いことでしょう。
 さて、今年は物価が見込み10-15%上昇する可能性があるとみています。所得が10-15%増えればよいのですが、そんなに給料が上がったという話はあまり聞きません(一般のサラリーマンのケースで)。今回の物価上昇もお金持ちには対して影響はないでしょうから、対して問題視されていないのでしょう。だめ狼のような貧乏人にとっては大変ですよ(汗)。
 今年はほんとに、いろいろと大変な年になりそうです。