その 原子力発電所の行方は…。
2008年12月20日
国内ではあまり建造が進まない原子力発電ですが、アジアの発展途上国を中心に小型炉の導入と検討が進んでいます。
2050年には最大で現在の3倍になる可能性が指摘されている原子力発電。我々の未来には何が待っているのでしょうか?
原子力発電市場の拡大は国内産業にとっては単純にプラスです。
世界的にも、原子力発電に比較的積極的だった国内。その国内の企業がもつ技術が世界的にも求められる状態になります。
原子力発電のメジャー3は、日立、東芝、三菱。その提携関係は、日立と米GE(提携)、東芝と米ウェスチングハウス(買収)、三菱重工と仏アレヴァ(提携)と、世界的に見ても日本企業は頑張っているように思えます。
また、各社は燃料関係の調達もできるよう生産業者と提携や鉱山買収などを実施しています。
ただ、最近は建造が少ないために、技術ノウハウの伝承という問題もはらんでいますし、国内でも初期の発電所の老朽化が始まってくるために、その廃棄コストと負の遺産の問題が重くのしかかります。
産業を考えるとこれから期待したいところですが、それが落とす陰の部分を我々も真剣に考える必要があります。