ふんわり名人に見る企業の技術と体力。

 「ふんわり名人」という米菓をご存じでしょうか?
 越後製菓が販売しているお菓子です。しかも有名人を含めてブレイクしています。
 で、このふんわり名人などの新製品開発は企業にとって必要不可欠であり、企業の成長だけでなく存続すら関わる問題になります。昔、某製薬会社(キョーリン)が新薬開発に失敗したという報道と共に株価が下がったことがありました。

#バーチャルで株を持っていたので結構いたかった。
#アレがなければ日経でTOP500はかたかったのにw。
 製薬会社にとって新薬開発は至上命題であり、その失敗は命取りになりかねません。
 当然それは他の企業にとってもおなじです。任天堂とSCEでは商品開発と市場開拓については任天堂が上ですが、製品開発についてSCEが上。任天堂がマーケットインの考え方で、SCEはプロダクトアウトということも問題でしょう。
 新しいものを作ると言うことは、市場のニーズに準じている必要があり、そのニーズにあった時機に製品を出荷する必要があります。
 で、この「ふんわり名人」は製品化まで10年の歳月をかけています。その間の市場の動向や企業の置かれている立場というのはかなり変わってくるでしょう。「米菓」だから出来たのか、その以外なら出来なかったのかはよくわかりませんが・・・。
 10年かけられると言うことは正直凄いわけです。それもお菓子。その間の研究開発費はかなりのものでしょう。当然ながら、人件費、水道光熱費、減価償却費、材料費、福利厚生費、地代家賃などなどを払っていかなければならないわけです、それも毎月。待ち日諦めずに開発する努力と、毎月諦めずに払い続けられる企業体力がなければ、このようなプロジェクトは成功しません。
 無駄なコストはいけないと思いますが、昨今四半期報告などで企業、特に経営者は自分の任期の経営成績や報告書ベースの利益を重視し、長中期的な考えが薄れているような気もします。技術なんて外から買ってくればいいと言う単純な話ではありません。プロジェクトX等を見ても解るように、その基となるだけの熱意、努力、そして基礎教育などの積み重ねなどがなければ成り立ちません。液晶のシャープだって、新幹線だって、ちっとやそっとのことで出来たものではありません。
 開発を進めるには各個とチーム等のコミュニケーションしかり、TPSの活用など手段は多々あります。そして、その努力をしている企業を見分ける方法もあります。
(by PLANET ALLIANCE)