「シストレラーな条件」

 システムトレーダになるために必要な条件を皆さんはどう思われますか?
 だめ狼はチャキチャキのシステムトレーダでは無いのですが、必要なエッセンスというものは感じます。

 ということで、以前予告したこのネタを、おお振り的には「投手の条件」と同じ感じでいってみましょう。
 システムトレードをする上では、必要となる基盤(ハードソフトともに)とノウハウの蓄積とフィードバックが必要になりますし、バックテストも大切です。そして、運用に入ったらそのシグナルを「信じる力」が大切になります。インフラ構築よりも、難しいのは「信じる力」だと思うのです。
 システムトレードはテクニカル分析等を多用して売買シグナルを発生させ、それに従いトレードします。つまりは、遅行情報を元に判断しているわけですし、(リアルタイムの)ファンダメンタルのサプライズを無視することになります。これらがもっともメリットである反面、その状況をシステムに依存することは結構きついことになります。理論上確実に負けることがあるわけですし、トータルとしてはプラスになると試算できても、これはバックテストの結果であり、今後発生するトレードで有用かどうかはだれにもわかりません。
 トレード開始して負けることが見込まれていつつも、一ヶ月勝てなかったら精神的な痛手と資金的な痛手が発生するわけです。
 実際問題として起こるであろうこういう状態に耐えられることが、条件の一つだと思います。
 そして、そこまでに至る道のりもなかなかに一筋縄でいかないケースが多々あります。実際に構築しようとして初めて気がつく問題も意外と多いことでしょう。
 それらを一つずつクリアにし、バックテストを完遂するための地道な努力と根性というが、もう一つの条件だと思います。
 最後に、このような状況下でもめげずに投資が好きであること、トレードを続ける力が3つめの条件だと考えます。
 システム的な話や、各種理論が出てくると思った方もいらっしゃるかもしれませんが、それ以前のことが最も重要で、それがなっていれば自ずと力はつくものです。他人本位でどうにかなっている事例はあまり耳にしないですが、おそらくはそれが真理に近いのでしょう。